発症率が大人と同じと言われている鬱ですが、小学生鬱病は子供特有の特徴や原因があります。まず、悩みやストレスを感じると生活に変化が出てきます。睡眠や不眠、そこからくる怠さや不調で不登校になったり、元気がなったり、不機嫌で起こりやすくなったり。表情がなくなることもあります。また、睡眠と繋がってくるのが食欲で、拒食や過食があらわれます。成長期だから良く食べるだけなら良いですが、異常な食欲や炭水化物を詰め込むように食べている場合は注意しなくてはいけません。そして、身だしなみが気にならなくなったり、いろいろなことに興味をもたなくなります。子どもは趣味を持ったり、好きな歌手がいたり、ファッションや興味を持つことが多いですが、小学生鬱病はこれらのことがまったくないです。また、怒りっぽくなったり、家庭内暴力をふるったり、不登校や引きこもりになるのも特徴です。これらの原因として、勉強についていけなかったり、いじめなどの学校での問題や家庭内の暴力があげられます。大人よりも表現がうまくできない子どもだからこそ、体や行動に現れやすいのです。
小学生鬱病になったときは、周りが見守ることが大切です。本人が病院へ行きたがらない場合もありますが、いきなり精神科や心療内科ではなく、小児科に連れて行って相談するのも良いでしょう。また、学校での問題がある場合は、教師らと連携して対応しなければ改善ができません。特にいじめや不登校の問題は解決が難しいので、じっくり親も一緒に向き合っていく必要があります。学校に行けとか強く叱らず、まずは原因を知り、悩み事やストレスから心を解放してあげてください。ただ、小学生鬱病は親が自分を責めて親も鬱病になるケースもありますが、これでは悪循環です。子どもをさらに自分のせいだと追い込んでしまわないためにも、医師や専門機関に相談するようにしてください。もし、家庭内暴力などの家庭に原因があるなら、一歩踏み出すことも大切です。親や周りの大人は子どもをサポートするものです。小学生鬱病を知らないと、だらけているだけと考えてしまいがちですが、鬱病は大人だけでなく子どもも同じくらいの割合で発症します。もしかしてと思ったら、子どもの様子を見て、親が変化に気づいてあげることが大切です。
人の心は若い頃からつらさを感じることができます。小学生のうつ病を早期に見つけ、成長の妨げを減らしましょう。